ブラウザ左上に表示されるタイトルに電話番号を入れる

タイトルに電話番号を入れる方法は、業種にもよりますが、減ってきています。

そもそもタイトルに電話番号を入れ始めた経緯は、5~6年ほど前、検索エンジン対策が騒がれ始めたころの話です。

当時のインターネット接続環境は、ISDNからADSLへの切り替えが始まったばかりで、ブロードバンド化率が20%程度で50~70%が電話線接続でした。

ですから、インターネットを利用する人も、接続時間による課金でしたから、なるべく接続時間を短くするために検索エンジンで検索してもサイトを次々に見に行かず、タイトルと引用文を読んで接続サイトを絞り込んだり、タイトルもしくは、引用文に電話番号が書かれていたら、電話をかけたりしていました。

ですので、タイトル等に電話番号を入れておく手法は、非常に有効でした。

ですが、ブロードバンド化が進んだ今では、接続料金も固定化され、サイトのデータも早くダウンロードされるので、以前のように画像をたくさん使っているサイトはなかなか表示されないといったことが少なくなり、いろいろな面でストレスが軽減されたので、検索エンジンで検索した後、サイトを見に行く行為をほとんどの場合行うようになりました。(見に行くことが増えたということは、最初の印象とかサイトの内容がより重要になったともいえますね。)

そうしますと、

タイトルに有効に表示される文字数は検索エンジンにもよりますが、全角で30文字以内。

この中にどれだけ検索エンジンに有効なキーワードを盛り込みつつ、ユーザーの来訪を促すかが重要になってきました。

タイトルに30文字をフルに使って文章をいれればよいというものでもありません。
サイトの内容を確実に表現するキーワードを絞り込んで勝負することも場合によっては有効です。

このような経緯で電話番号より適切なキーワードを絞り込んで掲載しスリム化するという方向性が生まれてきました。

では、電話番号を入れないほうがよい?という見解かというと、そうではありません。業種によっては有効なものもあります。

つまり、誰かがそういったからといって鵜呑みにしてはいけない。ということです。

私が今日言って今日は正しかったことも、明日にはがらりと変わるかも知れません。なぜなら検索エンジンのサイトの評価基準が2週間から1ヶ月という短いサイクルでどんどん進化しているからです。

ですが、2週間でかわるからといって、毎週それにあわせてサイトを変更するというのも一概におすすめできません。

一時的に上位に上がったとしても、翌月にはスパムで数百位落ちたとか表示さえされなくなったというサイトをいくつも知っています。

検索エンジン対策は、長期的に捕らえないといけません。

そうしますと、ダイレクトメールや電話での検索エンジン対策の勧誘に「●ヶ月以内に一回でも●位以内に入ったら、報酬をいただきます」という内容の文面が載っており、成功報酬制だからお得なような気もしますが、翌月にスパムの対象になってまったく検索エンジンになる可能性もあるとしたら、どのようにとらえられますか?

タイトルに電話番号を入れる手法は、一般概念としては古くなったやり方と思われますが、一定の業界では有効なやり方である場合があります。

業界の実情に応じて採用の可否を考えられるとよいですね。

岡山のホームページ・パンフレット・ビデオ制作会社 ミト・ワークス
代表取締役 大塚恭子